見てはいけない…

ベルグ「がるら〜♪」
ガルラ「おや、ベルグ君。今日はご機嫌ですね。姫様におやつでも頂いたんですか?」
ベルグ「うんとね、らぷんしえるの部屋でこんなの見つけちゃった」
ガルラ「…!ベルグ君、姫様のお部屋には勝手に入るなとあれ程…」


ラプンシエル 健康記録』


ガルラ「…こ…これは…」
ベルグ「読んで、読んで♪」
ガルラ「い、いや、ベルグ君。これはご本ではなく…ラクルラール様の…」


*ぺら*


ベルグ「あ、本から何か落ちたよ?」
ガルラ「おっと、いけない。なんでしょう、写真ですかね?(めくり)」

ガルラ「ぶーーーーーーっ!!!」
ベルグ「はだか、はだか♪」
ガルラ「ちょ、ベルグ君!口を慎みなさいっ!」
ベルグ「もがもが…」
ガルラ「まずいですよ、これは…」
ベルグ「…?」
ガルラ「こんな写真を無断で持ち出したとあっては、我々の命が危うい…」
ベルグ「!…ふがふが…」
ガルラ「今まで数々のお叱りを受けてきましたが、これは未曾有の危機と云っても過言ではないでしょう…」
ベルグ「もがふがもがが…っ!」
ガルラ「早急にこの健康記録なるものを元の場所へ…って、ベルグ君、さっきからもがふがうるさいですよ…?」
ベルグ「…もがが…」
ガルラ「後ろがどうかし……」


ガルラが振り返ると、強烈な殺気を纏うラプンシエルが仁王立ちしていた。


ラプンシエル「御機嫌よう、ふたりとも(にっこり)」
ベルグ「ふが……」
ガルラ「……」
ラプンシエル「今日はちょうどよい具合に、燃えないゴミの日だったかしら?(ぱきぽき)」
ベルグ「もっ…もがふががぁっ…」
ガルラ「ちがうんですひめさま、ちがうんですひめさま、ちがうんですひめさまぁっ…」


その日の爆音は、世界の何処にいても聞くことができたと云われている。